2025年春の大阪は、万博が開催されており、
海外からの外国人旅行者の香水やらオーデコロンやらで、
人工的な香りがあちらこちらに振りまかれ。。。
特に電車内では、息をするのも苦しい庭師(サイト主)であります。
はぁ、残念。
日本を楽しむなら、その文化に寄り添う意識も持参してほしいと願う
今日この頃です。
高級寿しやとか
食材そのものを味わい楽しむところとかにも、
平気で香水振りまいて行っているのかしら?
出禁になってしまえっ!(←かなり本音)
さて、個人的な願望はさておき、
日本には、四季折々の香りを楽しめる草木花があります。
季節ごとに、個人的な好きな花々を紹介しようと思います。
【春】2月~4月:沈丁花(じんちょうげ)/フリージア/羽衣ジャスミン(はごろもじゃすみん)
≪沈丁花(じんちょうげ/じんちょうか)-Daphne odora-≫
凛とした香り、と表現すればいいのか?
甘さの中にもすっきりとした爽やかさを感じられます。
花弁の外側が紫・中側が白のタイプと、
内外どちらも真っ白なタイプとあります。
(他にもあるかも?)
寒さの中に、この香りが感じ取られてくると、
『もうすぐ春がくるのだなぁ?』
と季節を感じられます。
≪フリージア-freesia-≫
風に乗って、すっきりめの甘い香りがすると、
花壇を探してしまいます。
背丈が30cmくらいなので、きょろきょろと
下を向いて探しながら歩くと、見つかる子たち。
花の色は、黄色が最も多いのではないでしょうか?
ついで、白、赤、青っぽい紫も。
お花屋さんでも結構見かけるお花です。
香りが強いとされるので、
お見舞いなどには不向きですが、
自室に飾ると、とても明るい気持ちになれます(個人の感想)。
≪羽衣ジャスミン(はごろもじゃすみん)-Jasminum polyanthum-≫
以前、なんばパークスの屋上庭園の壁面いっぱいに
咲いていたのですが、リニューアル(2023年頃)してから
見てないので、いまもあるかは、わかりません。
ちょっと癖のある甘い香り。
ジャスミンティーの香りとはちょっと違う香りに感じます。
【夏】5月~8月:梔子(くちなし)/鉄砲百合(てっぽうゆり)<
≪梔子(くちなし)-gardenia-≫
一重と八重と大まかに二種類。
ちょっと肉厚な白いお花。
一重は、開花すると食材ともなる雄蕊(おしべ)が見えます。
八重は、バラの様な形。
木の大きさは、まちまちで、
背丈を超える物もみたことがあります。
また、梅雨時期の代表的な香りの花なのに、
秋に咲いているのを見かけたことがあり、
『こんな季節に狂い咲き?』と驚いたことも。
≪鉄砲百合(てっぽうゆり)≫
以前、最寄駅の出口すぐの花壇に、
ちょっとした群生の百合が植えられていて、
電車風にのって改札でたら香ってくるくらいの芳香を
振りまいてました。
人間の都合で、伐採され、
とても残念でした。
【秋】9月~11月:金木犀(きんもくせい)/銀木犀(ぎんもくせい)
≪金木犀(きんもくせい)-osmanthus-≫
秋空に似合う、オレンジの小さなお花。
木は、大きく育ちよく目立ちます。
最近は、人工的な製法技術があがったのか?
『天然もの??』と思ってしまう製品があります。
昔はよく、『トイレ(の芳香剤)の香り』
なんて言われてましたが、ね。
最近は、そんなこともないようです。
≪銀木犀(ぎんもくせい)≫
白いお花をつけ、葉っぱがギザギザで
柊(ひいらぎ)のような形のものある銀木犀。
香りも微妙に異なり、
金木犀の方が華やか。
銀木犀は、気持ち、スパイシーな印象です。
【冬】12月~1月:蝋梅(ろうばい)
蝋梅(ろうばい)-wintersweet-
蝋梅、実物をご覧になったこと、ありますか?
本当に、蠟で作ったかのような造形で、
かわいらしいお花です。
(地面に鈴のように落ちている蝋梅)
アカシア系の蜂蜜のような香りに感じます。
澄んだ冬の空気感にとても似合う香り。
【おまけの番外編】お花屋さんから香るカサブランカ/オリエンタルリリー
スーパーの一角にあるお花コーナーとかでもよく見かける
気品ある姿。
華やかな甘い香り。
この香りが漂ってくると、ついつい
お花のコーナーで居場所を探してしまいます。
人の嗅覚に寄っても異なりますが、
4~5mくらいは離れてても感じられる強さの香りです。
1輪でも、咲いていたらわかるくらいに自己主張をしてくれるお花。
個人的に、
どんなに脳が”いい香り”と判断しても、
人工的な香りはあまり受付けない体質を持っているので、
市販の香水は苦手ですが、
日本は、四季折々の天然の良い香りが
風に乗って漂ってくるのでとても幸せです。
毎年毎年、ちゃんと季節を告げてくれる花々が
咲き誇り続けてくれることを願います。