これを見ている方は、
確定(還付)申告をされようとしている真っ最中でしょうか?
さて、年々、
税務署では、
・マイナ(マイナンバー)カード
・スマホ
で、簡単e-tax!
というスローガンをあげて、
様々な手法で電子申告を進めてきますが、
その割には、
・質問窓口が不明
・取説(マニュアル)がよくわからない
・内容を知ってる人じゃないと読めない手引き
と、
『本気でオススメしてるんだろか?』
と思えるような状況です。
『簡単!』?”総合”問合せ窓口が無い!マイナカードとe-taxどっちの問題?
そもそも、
マイナンバーカードに関する窓口が
区役所(総務省管轄)で、
e-taxは
税務署(国税庁管轄)ということで、
問合せ先がバラバラのため、
確定申告初心者にとっては、
『え?この質問はどこにすればいいの?』
な現象がてんこ盛りだったりします。
そもそも、
巷に出回っているチラシの
『確定申告はコチラ!』のQRで
門前払いを喰らう方も散見される有様。
今回は、
そんな、
『初めての、iphoneスマホ申告』者が
沼ってしまう落とし穴を一つご紹介。
原因と解決方法を解説していきます。
iphone特有?の現象。ネットはライン派要注意!『ページが開けません』
これは、LINEのヘビーユーザ特有の現象かもしれません。
ついつい、いつものくせで
《LINEのQRコードカメラ》で読み取りをしてしまうと、
『ページが開けません。safariを使用してください』的な
ポップアップ・エラーメッセージが返ってきます。
何度やっても、e-tax開始画面に辿り着きません。
一番最初の入口で、門前払いを喰らってしまい、
やる気も気力も削がれまくるという状況に陥ってしまいます。
原因は単純なのですが、
国税庁のe-taxは、
・iphone⇒safari(サファリ)
・アンドロイド⇒chrome(クローム・クロム)
上記組合せのアプリ(ブラウザ)でしか作動しないようになっています。
そもそものプログラムがそうなっているのです。
これは、国税庁のサイトにも明記されています。
『このアプリでしか、使えませんよ』
と書いてあるのですが、
これを理解できない方が、一定数いるようなのです。
便利な”スマホ”が出来てしまったばっかりに、
『よくわからないけど便利だから使っているの』といった人が増え、
ロクに、自分が使っている機種の基本動作も知らずに
『簡単!』という言葉を鵜呑みにして手を出すため、
単純な問題すら大問題に変え、(泥)沼る人たちが増えてしまっています。
(だからスパムメールや詐欺が絶えないのだと思いますが)
さて、上記の意味がわからなくても、
正しい方法で読み取れば、申告出来ます。
その方法を見てみましょう。
解決策は簡単。カメラを起動してQRコードを読み取る。
単純なことです。
・QRコード読み取りアプリ
・LINEのQRコード
で、読み取るのを止めて、
『カメラ』機能を立ち上げて、読み取りをしてください。
そしてポップアップメッセージのURL(アドレス)をクリックしてください。
自動的に、safari(サファリ)が起動してページを表示してくれます。
これで、問題解決です。
2022年度(R4)申告時は、QRコード読み取りアプリで悲劇が!
今もこの悲劇が継続しているのかわかりませんが、
2022年やそれ以前は、
iphoneユーザーが『カメラ以外のアプリ』を使って
QRコードを読み取り、確定申告ページを開き、
情報入力を進めていき、順調に
『最終確認画面』に辿り着いたと思いきや!
あと一歩のところで
データが全て吹っ飛ぶということが起きていました。
原因は、
『カメラ以外の機能を使ってQRコードを読み取ってしまったため』
でした。
スマホでe-taxをするには、
最後の方の確認で、
確定申告書のpdfを読み込む必要があります。
対応のブラウザ(safari/サファリ)を使用していれば、
元々の入力画面のページとpdfページを同時並行で開き、
且つ、元ページに戻るということが出来るのですが、
未対応のブラウザで開こうとすると、
1つの画面しか、表示・維持できないため、
元々入力していた画面情報を保持できず、
ページごと消失してしまうという現象が起きてしまっていたのです。
カメラ機能を使って読み取れば、
safari(サファリ)というブラウザが立ちあがって、
(複数ページを同時並行で開くことができ)
順調に最終ページまで辿り着けるのですが、
QRコードを使ってしまった人は、
臨時的にサイトを表示するブラウザが
すみません、不勉強でブラウザ名わかりません
立ち上がり進んでしまったために、
確認画面で別画面を表示した瞬間、
無情にも、
入力データもろとも消え去るという出来事が頻発していました。
今回の、LINEの件のように、
『入口で阻止』してくれればいいようなものの、
最後の確認画面で、全ての努力が水の泡になるという、
とっても不親切な設計でした。
というか、
開発側(e-taxページを作った人たち)は、まさか、
『推奨環境(safari/chrome)以外で進める人が多数いる』
なんて、
思いもしなかったのでしょう。
そこが、素人と専門家の認識違いの怖いところであり、
永遠に解りあえない部分なのかもしれません。
スマホ申告した人が紙の控えを手に入れるには、自分でプリントするしかない
さて、無事にスマホで申告できた方に、
もうひとつの沼をご紹介。
税務署の確定申告会場で
・パソコン入力⇒電子送信
した方は、会場のプリンターで印刷した控えを貰えますが、
スマホ申告してしまうと、
自分のスマホの中のデータ(pdf)しか手に入りません。
税務署はご丁寧に、
・コンビニの『ネットワークプリント』を使ったプリント方法
なるマニュアルを作成してくれています。
自宅に印刷環境が無い方、けれども
・紙の控えが必要!
な方は、
上記のような手段で紙の控えを入手する必要があります。
自宅にパソコン&プリンタがある方は、
・パソコンで開けるメールにデータ送信
・スマホとパソコンを接続してパソコンにデータ移動
するなど、
パソコンを介して印刷する、
という方法も取れるので、
ご自身の状況にあった方法でプリントされてください。
そもそも、
『パソコンもプリンターもないけど、
提出する必要があるから紙の控が必要!』
ってな方は、
・書面提出(そもそも手書きする)
・申告会場で断固スマホ拒否、パソコン入力する
必要がありますので、
追記しておきます。
だんだんと、
・ネットで自己申告!
の風潮が(官公庁では?)強まり、
申告会場の予約も取りづらい場所があったりするようですが、
上手に波を泳ぎぬけ、申告されてみてください。
May the force be with you!
(↑俄かSTAR WARS かぶれ)