《雑学》伊勢神宮に御御籤(おみくじ)がない3つの理由。トリビア

 この記事を投稿しているのは、
《平成最後》であり《令和元年》のGW3日目なのですが、
10連休ということもあり、
お出かけしている方も多いのではないでしょうか?

 庭師は、神社仏閣好きで、
ちょこちょこ節操なく色々とお詣りさせていただいているのですが
本日は、そこから、とっておきの雑学を。ω、

 庭師は、くじが好きです。
もちろん、当たるのも嬉しいのですが、
《くじを引く》こと自体が好きです。ワクワクします。
《くじ》があるとつい、引きたくなります。

が、《おみくじ》は、ちょっと位置づけが違います。
ちょっと、ドキドキします(めωめ;

なぜかというと、
《見守ってくれてる存在からのお言葉》だと感じるからです。
なので、《おみくじ》を前にしても
チキンと化して引かないときもあります。笑

ま、そんな庭師のチキンっぷりは、おいておいて、
本編へ。ω、

 

伊勢神宮には御御籤(おみくじ)がない?

 神社に行かれると、まず本殿などにご挨拶をさせていただき、
社務所(お守りなどを授けてくれる場所)に行って、
《ご朱印》などを頂いて、《おみくじ》を引くことを
一連の習慣にされている方もいらっしゃるかと思います。

が、伊勢神宮(通称:お伊勢さん)に行くと、
《お札》や《お守り》、《ご祈祷》、《ご朱印》の文字は目に飛び込んでくるのに、
《御御籤(おみくじ)》の文字はありません。
『なぜだろう?』と疑問に思われたことはありませんか?
そもそも”ない”ことに気づかれていなかったりするのかしらん?

本日は、そんな疑問を解消すべく、
《伊勢神宮に御御籤がない3つの理由》を挙げさせていただきます。

これは所謂、”謂れ”というものであって、
『どれが正解か?』というのは定かではないのですが、
庭師が『なるほど。。。』と思わず(-ω-)”(←こんな顔になって)納得した理由を
3つほど、ご紹介♪

 

交通網が発達していない時代、お伊勢さんにお詣りできただけで◎

 伊勢詣でと言うと、江戸時代に流行った(?)伊勢神宮への集団参拝、《お蔭詣で》。
現代は、公共交通手段が発達しいているおかげで、関西から日帰りで行くことも可能ですが、
交通手段も限られていて、そう簡単には、地方からお詣りすることも叶わなかった時代
《お伊勢さん》にお詣りができることは、とても恵まれていることだったのです。

つまり、

『お詣りができただけで素晴らしいのだから、
わざわざ《くじ》で吉だ凶だなんて占う必要はない』

ということです。

《与えられた幸運に感謝するだけで十分》ということ。
物質面で恵まれると、つい見落としがちなことですが、
こういう心持ち、大切にしたいですね。

 

おみくじは、大陸からきたもの。日本古来の存在にはそぐわない

 実は、《おみくじ》は、fortune cookie(フォーチュン・クッキー)といわれる
《大陸からきた文化》のようです。

 『伊勢神宮は、日本古来の文化を継承する神聖な場なので、
そこに余所の文化を入れる必要がないため、おみくじがない』

ということです。

日本語として、馴染みが深くて見落としがちですが、
実は、《御御籤》は大陸から来たもの、だったようですね。

 

伊勢神宮は、国家規模の安泰を祈る場所個人のことは産土神社におまかせ

 《神社》と一言で言っても(二重表現?ω;)色々あります。
《社格》という、格付けというかランクみたいなものがあり、
それに伴い、《役割》というものが存在していて、
それぞれがそれぞれの役割を全うしている、ということです。

 つまり、伊勢神宮は、
《国家という大きな単位に関わることについて祈りをささげる場所》
なので、個々がすすんでお詣りする分には一向に構わないのですが、
《個人という単位の事柄に、積極的に関与しません》ということなのです。

個人単位のことは、
『産土神社など、地域を担当する場所があるのでそちらへどうそ』
ということですね。

お詣りさせていただく側としても、『普段から見守ってくれてる存在』にお伺いする方が
何かと気心も知れてて(?)いいのではないでしょうか。

 

まとめ

以上、3つが『伊勢神宮に御御籤がない理由』といわれているものです。

言い換えてまとめると、

・お詣りできただけで最良の日
・日本古来の文化に、大陸文化は存在しない
・国家規模のことに関わる存在で、個人のことは範疇外

ということですね。

長期休暇ということで、遠出されて神社仏閣にお詣りされている方も
いらっしゃるのではないでしょうか?
こんな雑学(トリビア?)を仕入れた上でお詣りされると
また見方が変わるかもしれませんね。

ではでは、良い休日を~。

 
記事内の画像は、お伊勢さんに行った時に食べたもの。
外宮の前 
《あそらの茶屋》御饌(みけ)の朝かゆ JPY 1200
《赤福》抹茶と赤福餅 JPY 470
(2019_spring)