2019年末より対象者に順次発送、到着しはじめている
『雇用保険の追加給付に関するお知らせとお願い』。
誤った統計情報に基づき計算されていたため、
雇用保険の各種給付を受けていた人の中で、
給付額が低く見積もられている可能性があり、
対象者には、追加給付の手続きが取られているものですが、
twitter上には、追加給付額の低さから、
今回の措置に疑問を投げかける声が相次いでいるようです。
文章中に、『※給付率は過去のものとは異なる場合があります』
と注意書きされているものの、具体的な給付率は、現在のものしか書かれていないため、
混乱が生じている感も否めません。
そこで、過去の『再就職手当』の給付率を『雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり』
より抜粋して掲載させていただきます。
なお、今回掲載している給付率は、個人の確認による結果です。
誤りがないとも言いきれませんので、
詳しくは、ハローワーク等、公式機関にご確認ください
再就職手当の給付率の変遷 (H20年/2008年以前)
H20年/2008年以前の確認できなかったため、割愛させていただきます。
再就職手当の給付率 30% (H20年/2008年)
H20年/2008年
支給残日数の30% X 基本手当日額
再就職手当の給付率 40~50% (H21~23年/2009~2011年)
H21年/2009年
H22年/2010年
H23年/2011年
支給残日数の40~50% X 基本手当日額
再就職手当の給付率 50~60% (H24~28年/2012~2016年)
H24年/2012年
H25年/2013年
H26年/2014年
H27年/2015年
H28年/2016年
支給残日数の50~60% X 基本手当日額
再就職手当の給付率 70% (H29年/2017年以降)
H29年/2017年
H30年/2018年
H31年/2019年
支給残日数の70% X 基本手当日額
※ただし、所定給付日数が、1/3以上、2/3未満の方は
支給残日数の60% X 基本手当日額
今回の措置は、給付率に関する変更ではなく、あくまで基本手当日額の修正
今回、『雇用保険の追加給付に関するお知らせとお願い』で修正される分は、
基本手当日額に関することで、各種の給付率の変更ではないようです。
(過去10年数年のうちに、倍以上の給付率に変更されていったようです。
少し、不公平感を感じるのですが、就職率を上げるための措置といったところでしょうか?)
このことからも、『追加給付額の平均』が数百円から数千円。
給付を受けた種類にもより、それ以上の額が追加給付されることもあるようですが、
そのような方は、かなり限られている印象があります。
また、お知らせを受け取ったとしても、
追加給付の対象にならない方もいらっしゃるようです。
さて、今回の措置で個々人に追加給付される金額と
それに伴い発生する経費(コスト)どちらが高くなるのでしょうか?
甚だ疑問に感じてます。