正しいスケート靴の履き方(大人になって始めた人へ)~感覚のお話編~

 華やかで、芸術性の高いスポーツ。
それは、フィギュア・スケート。

昨今(といっても、すでに10年は経つ)、
日本スケート選手の活躍で、興味を持つ人が年々増えているようです。

さて、大人になってからスケートを始めると、
なかなか基礎や基本のことを教えてもらえる機会は少ないのではないでしょうか?

というわけで、今回は、
【スケート靴の履き方】について説明してまいります。
画像は、大阪の老舗スケート・ショップ、
小杉スケートさんのサイトよりお借りしております。
ありがとうございます。

 
 

スケート靴の正しい履き方というより、しっくりくる履き心地を探る

もちろん、手順がどうなっているのか?
を知るのは大事なことです。
ただ、手順が正しくても、履き心地が悪くては意味がありません。

滑ることに集中できる、
つまり、

『痛い』
『ぐらぐらする』
『なんか気持ちが悪い』

ということを極力減らし、

『しっくりくる』
『靴(ブレード)と足の一体化を感じる』
『履いてることを忘れてしまう』

と感じることが大事なのです。

 
 

まず、構造を知ろう。フィギュア・スケートの靴紐の穴は、2種類の通し方になっている

 

 

スケート靴の紐を通す場所を見てみましょう。
2種類の通し方になっているのが判るはずです。

・スニーカーのように、穴に通していく場所と、
・金具に引っかける形で通していく場所と
異なっています。

 
それは、

足の部分は、
しっかりとブレードと足の平が(ズレないように)固定しなければいけないけれど、

 
足首の部分は、
”遊び”の空間(ある程度の可動域)を持たせなければいけないからです。

 
足の部分と、足首の部分は、
同じと押し方・固定の仕方をしては、
どっちつかずとなり意味がなく、
結果、双方の動きを制限してしまうからです。

 
 

フィギュア(スケート)は、靴(足裏・足先)の感覚が大事

では、それぞれの部位の動きを説明していきましょう。

フィギュアスケートは、氷の感触をブレード(刃)を通して掴む、繊細なスポーツです。
フィギュアは、単純に基礎の基礎に分解してしまうと、

・フォア(前向きに進む)
・バック(後ろ向きに進む)
の動きと、

・インサイド(内側に重心をかけて曲がる)
・アウトサイド(外側のエッジに重心をかけて曲がる)
の回転で

成り立っています。
 
この組み合わせと、重心移動で、色々な動き・表現を可能にしています。

『ブレードをどう使いこなすか?』
によって、動きが変わってきます。
つまり、ブレードと足(の裏)は、ぴったりと固定されているのが好ましいのです。

また、足の指が、しっかりと底の感触を掴めること、
窮屈ではなく、浮きすぎない(空間が空きすぎない)ことも大事です。

もちろん、踵(かかと)も、しっかりと支えられていることも
ぐらつきを軽減する大事なポイントです。

しかし、
『ならば締め付けてしまえばいいか?』
というと、そうでもなく、
足が痺れて感覚がおかしくなるのも問題ですし、
個々人の足の構造によっては、
”骨に当って痛い”などの支障も出てきます。

緩すぎず、きつすぎない。
そういう締め方(感覚)を探していくことが大事になります。

 
 

スムーズな動きの為に、足首にはある程度の余裕が必要

スケートは、直立不動、というわけにはいきません。
重心移動をする際に、膝の屈伸・上半身/下半身の曲げ伸ばしなどがあり、
結果、足首を柔軟に使うことが、各ポジションで安定した滑りを実現します。

そのため、上記で記したように、紐の通し方が、
固定はするけれども、ある程度、可動域がでるようなものになっています。

ただ、あまりにも緩すぎると、最悪、靴ひもが解けますし、
足首を”固定”させて安定させるという点でも不十分になってしまうので、
”動けるけど、制限が無さすぎない”という、
自分の感覚での”心地よさ”を探していく必要があります。

 
 

おすすめのスケート靴。大阪の老舗、小杉スケートさん(初心者向け)

とはいっても、
やはり、何を履くか?というのは大事なことになります。

そこで、ブログ主の経験より、
オススメのものをいくつかピックアップさせていただきました。

 
ブログ主の個人的なことを記載しておくと、
もう、あまりジャンプすることもないと思うので、
『次回買い替えるなら、これでもいいなぁ?』と思っているが、
今持っている靴が、
靴本体+ブレード(刃)
のセット購入をしているため、
なんとなく、刃を再利用しないのは、勿体ない感じもしている。
(しかし、かなり年数が経っているため、本体だけの買い替えの意味がない気がする)

では、初級者向けのオススメの靴です。
初級者といっても、
『スケート教室受講希望者』という条件付きなので、

『今すぐじゃなくても、一番簡単なのでもいいからジャンプしたい!』
とか
『スピンでクルクルしたい』
てなことを目論んでる方向けです。

 
大人の初級者向けの靴
【JACKSON アーティストプラスセット】
(靴のサイズ:20.0~25.5cmまで)

 
子どもサイズの初級者向けの靴
【JACKSON アーティストプラスセット ユース(子ども向け/サイズ)】
(靴のサイズ:15.0~19.0cmまで)

 
 

時折、レンタルシューズで無謀にも果敢に?
ジャンプに挑戦している人を見ますが、
かなり危険な行為です。

人の迷惑になり、自分の足も傷つける可能性があり、
氷にもダメージを与える(←下手くそが故)

本当に上達したいなら、
ちゃんと教室でスキルを学んでください。

フィギュアは、物理運動です。
理屈です。
手順通りにすれば、かなりのところまで出来るようになります。

感性で理屈を超えられる人もいますが、
大体の人は、凡人です。
学べば出来るけど、学ばなければ出来ないどころか、
大ケガのモトになる。
そこは、きっちりと、肝に銘じておいてもらいたいものです。

 
 

おすすめのスケート靴。大阪の老舗、小杉スケートさん(中・上級者向け)

ブログ主は、こちらのスケート靴を愛用しております。
正確には、覚えていないので、細かい年数は言えませんが、
10年以上は経過してるはず。

ということは、同じ型式でも、材質とか形状とかが
変化(進化)しています。

ホントは、そろそろ買い替え時期なのですが、
使用頻度が低いこともあり、タイミングを逃しています。

 
大人の中級者・上級者向けの靴
【JACKSON フリースタイル(FS)ミラージュ(刃)セット】
(靴のサイズ19.0~26cm)

 

まとめ:スケート靴の正しい履き方とは?自分が心地よく感じること。履いてることを忘れるくらいの感覚

いろんな方の履き方を見て、自分にしっくりくるものを見つけてください。
(上記でのオススメは、海外製品です。そもそも日本製品が向いてる人もいます)
自分にとって、心地よい履き心地を研究してみてください。

靴を履く前の履物(靴下・ストッキング)とかも、
『自分がしたいことは何か?』
によって、選べる範疇が変わってきます。

趣味で滑るのであれば、結構、選択肢は広がります。
(ちなみに、ブログ主は、足首の長さ以上の靴下履いてます)

 
自分にぴったり合った靴がみつかれば、
それが一番なのですが、
同じメーカー・型式・サイズであっても、
一つ一つの靴で、若干、感覚が変わってしまうこともあります。
(全く同じものは、やはり、この世に存在しないので)

そんな時は、小道具(保護材等)で、カスタマイズしてしまう
ということもできます。

次の記事では、ブログ主が個人的に気に入っている、
カスタマイズ・グッズについて
ご紹介していきたいと思います。

そちらも合わせてお楽しみください。