恵方巻きが、古来からのモノだと思われている方が
散見されますが、
実は、比較的新しいイベントです。
ネット界隈でささやかれているのは、
『1989年に広島のセブンイレブンが始め、
1998年には全国展開をして、広まるきっかけとなった』
というやつです。
公式(セブンイレブン)の記事が見つからなかったので、
それはさておき、
筆者の記憶の記録しておきます。
ちょうど1998年に大阪で初遭遇。”丸かぶり”!
1997年に日本某所から関西圏にお引越ししてきまして、
衝撃の『あめちゃん』(飴に”ちゃん”付け)呼ばわりの
洗礼を受けました。
(『”あめちゃん”?なんのこと?』って正直思いました。笑)
翌年の、1998年節分にこれまた
『丸かぶり』という見慣れない風習に出くわしました。
当時の友人たちに、
『丸かぶりって何?』と尋ねると、
さも当然のように『節分の日に口にするもの』
と説明してくれました。
が、よくよく調べると、
某”大阪海苔協同組合”が
『年明け翌月の売上減少を回避するためにしかけた商戦』
ではないか?という説が浮上。
※画像はネットよりお借り※
大阪海苔協同組合のホームページは見当たりませんでしたー。
紙媒体の広告がお得意のもよう
ちなみに、関西圏では元々、
食べる時の作法も含め『丸かぶり』という
そのまんま、なネーミングでした。
※参考資料※
【1970年】食(昭和45年)▷節分に恵方巻の丸かぶりジャパンアーカイブズ
全国的にメジャーな節分の習わしは?
節分には、
・豆まき/豆を食べる
・いわしを食べる
・いわし柊を家の入口に飾る
その他にも
・こんにゃくを食べる
・そばを食べる
なども地方によってはあるようですが、
巻きずしを食べる(しかも食べ方独特)というのは
初めて耳にして、すごく驚いた覚えがあります。
大阪発イベントが広島地域に飛び火、その後の全国展開
そうこうしているうちに、
件のセブンイレブンが
広島の一地域からの全国展開。
正直、『あー、(商戦)仕掛けてきたなぁ?』
と思ったのを覚えています。
しかも、ウケの良いように『恵方巻き』のネーミング。
(商標登録されたんでしょうか?)
全国規模の企業は流石、違うなぁ。。。
補足説明の食べ方で”丸かぶり”を残したのは、
元々の海苔業界の目論見である、
・『海苔1枚(全型)』を消費してもらう
というものと、
セブンイレブンの
・巻きずし一本単位で消費してもらう
という思惑が一致したのだろうなぁ。
とか思いながら眺めてました。
急速な販促の結果、招いたのは食品ロス問題
そして、順調に全国に【節分には恵方巻き!】
を定着させた後の、
コンビニ・スーパーを中心にした
【食品ロス/フードロス】問題が勃発。
一時期、テレビや紙面を賑わしましたが、
あれ、どっかの業界のやっかみなんですかねぇ?
同時期のチョコ業界とか?
(食品は廃棄するけど、嗜好品は廃棄しにくい国、日本。
『なんだかな?』です)
作られた流行が伝統文化に?『土用の鰻』が最たる例
最近では、
『恵方巻きは、昔からの雅な風習』
と認識している人たちが散見され、
ネットでは、
ちょこちょこと、経緯説明するサイトもありますが、
どれだけの人間が認識しているんでしょうねぇ?
ちなみに、かの有名な
【土用の丑の日、鰻の日!】は、
平賀源内が、夏に売り上げの落ちる鰻屋さんに相談され
その結果編み出した日本最古のキャッチコピーだそうです。
夏の鰻、ホントは旬じゃないようで、
売上の下がる月を、宣伝でカバーする。
全世界的にみて、
そろそろこの仕掛けに気付いてもいいと思うのですがねぇ?
経済活動(お金)のための(資源)消費激化。
地球のこと、なんだと思ってます?