《煙・チャフ・焼きムラ対策》初心者向け:自宅で自家(焙烙)焙煎しておいしいコーヒーを入れる3つのコツ

 コーヒー好きが暴走し、素人ながらに自家焙煎に手を出してしまいました。
一度、飲んだら元には戻れない。インスタントなんて、もってのほか。
ドリップパックも、進んでは飲めなくなってしまう禁断の道。自戒焙煎。
コツさえ掴んでしまえば、チャフも煙も少な目に抑えられ、
自分好みの焙煎具合にすることができるようになります。

ちなみに、私のコーヒー歴は、20才前後から始まり、某有名全国展開コーヒー店バイト経験あり、
からの自家焙煎珈琲店の焙煎豆購入10年越えといったところです。もう、X0年、飲み続けています。
『私の血液は、コーヒーで出来ている(パクリ)』(きっと、他の人より茶色いと思ってます)

 
《飲用コーヒーの変遷披露》
インスタントコーヒー

ドリップパック

コーヒー豆(粉)

コーヒー豆(焙煎済み)

コーヒー豆(自家焙煎)←イマココ
 

長年、コーヒーを飲み続けてきました。
だからといって、店舗等での焙煎経験があるわけではありません。
そんな、ただの横好きでも、自家焙煎はできます。
コツを掴んで、Let’s自家焙煎!
本当のコーヒーの味を体験しましょう。

 

自家焙煎をする前に把握しておく流れ

自宅で自家焙煎しておいしいコーヒーを入れるためのコツを
簡単に以下の3点にまとめてみました。

1.ハンドピックする
2.慌てずあせらずじっくり焙煎
3.小まめに(2~3日で飲み切る量)焙煎
番外編:好きな豆と焙煎具合を知る

たったこれだけで、自分好みのコーヒーを焙煎することができます。
以下で、それぞれの要点を解説してきます。

 

ハンドピックする。欠点豆を取り除く。火の通りを均一にする。

 ハンドピックは何故、するのでしょうか?
それは、
欠点豆(虫食い・割れ、など)を取り除くことによって雑味を減らすためと、
豆の大きさによって小分けに焙煎し、火の通り具合を均一にするためです。

参考までに、私の選別基準について記載しておきます。
大体、5~6段階に分けます。明確に大きさ指標があるわけではなく、
入手した(ロット)ごとの状態を見て適当に判断。
あくまで、均一に焙煎できるような下準備なので、大きさが不揃い過ぎると仕分は細かくなります。

ピッキング例
 
1.欠点豆(虫食い・割れ/欠け・変形):美味しくなさそうな豆→捨てます
2.異形:形は、多少おかしいけれど、飲んでも良さそうな豆
3.小粒:まっさきに焦げてしまいそうなチビ豆
4.大粒:生焼けになりそうなデカい豆
5.ピーベリー:樹の先端に生る丸い豆
6.レギュラー:中間の大きさの豆

 

:欠点豆の一部:

欠点豆例
 
 
※2.の異形については、欠点豆とされる方も多いかと思います。
販売する、人にプレゼントする、などの場合は不向きかと思いますが、
個人的に楽しむ分には、問題がないと考え、個別に焙煎して飲んでいます。

 
気になる味に関してですが。。。
特に違いは感じていません。
かといって、6.のレギュラーなどと一緒に焙煎することもありません。
《ちょっと個性的な豆たち》という位置づけで楽しんでいます。

 

初心者にオススメは、焙烙焙煎。じっくり弱火で焙煎

 ピッキング作業が終われば、いよいよ焙煎です。

焙煎機には、大きく分けて
・機械焙煎
・手焙煎

の2種類がありますが、おウチカフェであれば、基本、手焙煎かと思います。

趣味が高じて、ある程度投資をしてもよいのであれば、小型の焙煎機械も購入の
視野に入れてもいいかと思いますが、お手軽なのは、やはり手焙煎です。

こちらは、
・焙烙(ほうろく)焙煎
・手網(てあみ)焙煎

の主に2種類です。

 
見てて変化がよくわかり楽しそうなのは、手網焙煎ですが、
後片付けなどを考えると、焙烙焙煎をおすすめします。

焙烙の良さは、
・火の通りが均一になりやすい。
・チャフが周囲に散らばりにくい(煙対策が可能。後片付けが楽)。

 
コーヒー豆を焙煎するということは、チャフ(豆の薄皮)が出るということです。
また、コーヒー好きとしては、そんな苦痛ではない(むしろ芳しい香り)ですが、
煙・焙煎の匂いは、避けて通れません。
豆だけでなく、チャフが燃えることによって、煙や匂いは強くなります。
なるべくチャフの飛び出しを押さえること。それが対策の要です。

 
実際の焙煎段取りとしては、
・予熱しておく(器が十分熱せられる程度)
・弱火でじっくり(15分~30分)
・常に、フリフリ

 予熱は欠かせません。充分に器が熱くなるまで弱火で加熱します。
外側に軽く触って熱さを感じたところで豆を投入。

 最初から最後まで、弱火で加熱します。煙がモクモク出たり、
チャフが次から次へと飛び出してくるようなら、焙煎機と火の距離を放して調整します。
『片側だけ黒焦げ』状態にならないよう、常に焙煎器をフリフリして、均一に熱を加えます。
焙煎器と火の距離は、なるべく一定(五徳から数cmくらい離す程度)を保ちます。

焙煎終了の目安は、豆の色やハゼの回数です。

 
個人的な好みとしては、
・10~15分前後で1ハゼ
(豆が爆ぜてポップコーンのような音がする)
・20分前後で2ハゼが始まるくらいで焙煎終了。
・豆の色は、薄コゲ茶からコゲ茶程度。
チャフが黒くなってしまうと焙煎し過ぎかな?と感じます。

お使いのガス器具などによっても変わってきますので、
何度か試してみて、ご自身にとってのベストを見つけてみてください。

 
ネット上など、色々焙煎情報を集めると、
『強火』『段階ごとに火を調節』『(焙烙を)常時振らなくてもいい』
とされてる記載されているところもありますが、
煙・チャフ少な目にするなら上記を目安にされてみると良いと思います。
※ちなみに、焙煎具合は、中~中深煎りを想定して書いています。
浅煎りで、酸味を残されたい方には不向きな焙煎方法かもしれません。

 

コーヒーは、鮮度が命。2~3日以内に飲み切れる量を焙煎

 自家焙煎の醍醐味(?)は、やはり鮮度を保てるということです。
余程大きな網でも使わない限り、手焙煎は、少量になるのですが、
週末などにまとめて焙煎する!という方もいらっしゃるかと思います。
一説によると、『コーヒーは生鮮食品』なので、焙煎したらなるべく早めに飲み切るのがベストです。
2~3日で飲み切る量を小まめに焙煎されることをオススメします。

 

コーヒー好きの一線を飛び越えてしまったマニアのまとめ

自家焙煎という壁を飛び越えてしまった身(?)としては、
次に目指すは、自家栽培。

最近、『日本でコーヒーの木を育てるにはどうすれば?』
なんて恐ろしいことを考え始めており、
その内、コーヒー豆自家栽培なんて始めるんじゃないか?と
我が事ながら、戦々恐々としております。
(コーヒー生豆の発芽は既に体験済み)(正直、そこまでのマニアっぷりは未だ発揮しておりません)

 
そして、関西でも、鉢植えにして冬は室内に移動させ数本栽培している人を知っています。。。
ごく少量ですが、収穫して、完全自前の(自家栽培焙煎)コーヒーを味わわれた方も見てきました。

コーヒー好きなら、いつか、叶えたい夢!なのかは定かではありませんが、
究極目指すなら、もう、そこ(自家栽培)しかない気がします。
(目指さなくてもいいと思うけど)

お手軽に(?)夢を叶えるなら、コーヒー産地で稀に募集している
コーヒー豆の木のオーナーになる、という手もあります。
日本の方が仲介されて募集しているので、ご興味あれば
ネット検索などしてみてはいかがでしょうか?
ただ単に、コーヒーを楽しみたいというだけなら、割高ですが、
自力で夢をかなえることを考えると、かなりリーズナブルな感じでした。

ではでは、独自のコダワリを貫き通し、快適コーヒー生活をお送りくださいませ。